非力な自分という”困難”
非力な子供時代
私は、前世の自分が望んだとおり(詳しくは「あなたの前世を知る方法」、前世の私が”来世を決める”エピソードは(3)です)、”平均的”な家庭に生まれ、健全な両親のもとに育ちましたが、むしろそうであったがゆえに、両親は私はスピリチュアリティを全く理解できませんでした。
自分では如何ともしがたいことによって誤解や攻撃を受けて傷つき、どうにかしようとしたところで子供の知恵などたかが知れています。
泣こうが怒ろうがふてくされようが、誰かが助けてくれるどころか、逆に、叱られたりする。解決のヒントすらない。
一番苦しんでいることに、(本当なら一番頼りになるはずの)親を頼れないのは深い孤独と絶望と恐怖です。
子供だった私は、(表現は少し乱暴ですが)”自分でどうにかしなければ終わる”と思いました。
”頑張る”理由
私は、情報処理の速さと合理性を生命線に、ここまでやってきました。
この年になれば、数周回ってさすがに”世界の全てを呪う”ようなことはないにせよ、とにかく私は、やりたくないことには常に「めんどくさいけどしょうがない」と”対処”してきました。
でも頑固なので”絶対に”やりたくないことはやらない
誰だって最悪死ぬ気でやればたいていのことはできるので、私は今、それなりの知識とスキルを獲得しているかもしれません。
でも、サクラちゃんのように、”自分を向上させたい”という前向きな動機から課題に取り組んだことは、一度もありませんでした。
両親による”ラベリング”
サクラちゃんの生い立ち
サクラちゃんは、裕福で社会的信頼性の高い家庭に生まれ育ちました。
子供時代は、活発でスポーツ好きな他の兄弟たちとは違い、ジブリアニメやファンタジー小説の世界観を愛する少女でした。
中堅女子大出身で、卒業後は本来やりたい(けどほとんど募集がない)職業を夢見ながら、次善の職種に就きました。
親からの扱い
サクラちゃんのお父さんは、責任ある職業に就いている真面目な人です。
家族への暴力や、女性や金使いなどの問題はなく、同僚との関係も、親戚や友達との付き合いも普通です。
サクラちゃんを”ぼんやりしていて危なっかしい変人”と評価し、日常の些細なシーン、例えば家族でテレビを見ていると歌手が歌う歌詞をサクラちゃんをけなす替え歌にしたり、サクラちゃんが好きな本を読んでいると「あなたは本当にひねくれている」とからかいました。
サクラちゃんにとって、お母さんは「何を考えているのか良く分らない」人です。
極端に口下手なのに突然突飛なことを言うなど、コミュニケーションが独特すぎて成り立ちにくい。
疑問なく夫唱婦随で、お父さんの行動を理不尽だと訴えると「あなたに発破をかけようとしてるのよ」と答えたりします。
サクラちゃんは案外反骨精神があるので、時には自己主張もするけれど、誰にも伝わらないし改善もされないので、生家は居心地悪い場所でした。

