感情の開放
顔を覆って泣くサクラちゃんの、エネルギーが淀んでいる場所を背中からゆっくりと撫でたり軽くたたいたりしながら、彼女が年上の友人(私)に遠慮して感情の開放を止めたりしないように、
結果がまだなんだから、ダメと決めつけるのは早いわよ?
と励ましたり、
入社したいんだから、きっと心を開いて臨んだんでしょうね、
無防備なところを刺されるのは、 普通に刺されるよりずっと痛いよね、
と共感したり、深刻になりすぎないように
私がそんなことを言われたら、○○(一見爽やかだけどめっちゃ毒)って返しそうだわ、
と軽口を挟んだりしながら、終始、彼女の悲しみを支持し続けました。
”負”のエネルギーは、ヒーラーが手動でちまちま取るよりも、本人の感情で洗い流した方がはるかに根本的かつ効率よく除去できるからです。
サクラちゃんの恋
理想の彼氏
サクラちゃんがひとまず落ち着いた後、お茶と秘蔵の甘味を出してだべっていたら、流れで恋バナになりました。
サクラちゃんの彼氏は年上で、付き合いは長いけど(最初から)遠距離恋愛です。
彼女は、とあるワークショップに参加して”恋人に求めること”を30個書き出した後、28個当てはまる彼に出会ったらしく、彼は「初めてちゃんとお付き合いした男性」で「一緒にいて楽」だそうです。
この一連のエピソードは、彼女にとって”克服”と”達成”を象徴しているのだろう、と思っていました。
嫌いなお父さんの”逆”の人
先日デートした時の面白い事件……と言いつつその実のろけ話を楽しく聞いていたら、ふと、「まだ彼女が気づいていない彼の”本質”があるんだろうな……」となんとなく感じました。
その理由を後から考えると、こうです。
私の感覚では、彼女の強い”抑圧のエネルギー”はかなり深い部分にあるので、彼女の思考の広い範囲が影響を受けているはずです。
彼女が書きだした項目の具体的な内容は聞かなかったけど、多分「お父さんからされた(嫌な)ことの”逆”」が少なからず含まれているはずです。
でも、それは”(彼女にとって嫌な)お父さん”に関することであり、彼女の本当の心の欲求かは分かりません。
余談ですが、エネルギー面から見れば、彼女は状況によって”相手を強く抑圧する”可能性があります
嫌いな父親(母親)と似ている恋人や伴侶を選ぶとか、自分がそのような親になる、というのは良くある話ですが、それは、”自分の過去”に縛られる限り、無意識にそれを”基準”にするからです。
たとえ、”過去”をやり過ごして日常を維持しているように見えても、もしかすると、意図的に解消しようとし、一見成功したようにすら見えても、自分の中に”そのエネルギー”がある限り、そこから現象が生み出され続けます。
残酷で救いのないシステムですが、学びとはそういうものなので、案外よく見かけるかもしれません。

