前編の要約
現代ではエネルギーが現象化するスピードが、昔よりも早くなっています。また、今後もそのスピードは加速してゆくと思われます。
だから、いつか「人間の解決能力を超えた問題が起こる」可能性と、「それが起こるまでの時間が加速的に短くなる」可能性があります。
私たちに今できる対策
今回は、それに関して、今、誰にでもできる対策について書いてみたいと思います。
ポイントは、
- 問題の難易度を上げない
- 解決能力を上げる
の二点1です。
問題の難易度を上げない
個人の問題と、公共性が高い問題に分けて書きますが、焦点はどちらも、前編で述べた悪循環を防ぐことです。それも、できるだけ早く。
個人の問題に関しては、エネルギーは現象化するというスピリチュアルの観点から、自分が不快に感じるものを参考に、自分自身のエネルギーを調整する必要があります。
公共性が高い問題に関しては、社会の持続可能性を高めるという観点から様々な提案2――たとえば、環境負荷を下げるために、ゴミの削減、節電、リサイクルの促進などを行うとか、不必要な社会的ストレスを軽減するために、ハラスメントなどの人権侵害を行わないとか、または、政府や企業等による侵害を、市民が正しい視点や手続きに基づいて抑制するなど――がされています。
それらを、より多くの人が実施するべきです。
問題解決能力を上げる
問題解決能力を上げる要素を、
- データ量や視点を増やす
- スループットを上げる3
に絞ると、キーワードの一つは多様性になると思います。
これまでの枠を超えて行動し、つながり合うことによって、より広く豊かな集合知を得ることができるし、また、関わる人数が増えることによって、解決に費やす時間が短縮できます4。
問題の難易度が加速的に上がっても、それに対処する余地が生まれるでしょう。
なお、多様性の敵は、差別や偏見です。
最も重要なのは、個人が固定観念から脱却し、アイデンティティを成熟させることでしょう。
現代に生まれてきた理由
人間は、魂の目標にふさわしい時代や場所を選んで生まれてきます。
今、私たちが置かれている状況を一言で言えば「存続の危機」だと思います。しかも、それに対処している途中で時間切れが来る可能性もあります。
では、なぜ私たちはこの時代を選んだのだろう?
そのヒントは、「モバイル端末が、世界中で、広く一般に普及している」という現状にあると思います。
情報を高度に扱える小型の機器を持ち運ぶことで、「今できること」を、いつでもどこでも知り、実行し、広めることができます。
より多くの人が対策を行えば行うほど、タイムオーバーは遠のきます。
それは、世界中の一人一人が、生き残る可能性を、文字通り「手にしている」状態だと言えるでしょう。
そして、これが、前編の冒頭の言葉にある『必然で必要』かもしれない、と私は思うのです。
脚注