現代の危機は「加速」している(後編):二つの戦略で乗り越える

エッセイ

現代という時代を生き抜くための戦略

まだ前編をお読みでない方はこちらからどうぞ。

前編では、松下幸之助の言葉を手がかりに、「悪循環の加速」と「時間切れの危機」という現代特有の問題を見てきました。

後編では、これを乗り越えるための2つの戦略――悪循環を食い止めることと、解決能力を飛躍的に高めること――を考えていきます。

悪循環を食い止める

スピリチュアルの視点では、現象はエネルギーから生まれると考えられます。

したがって、現実の問題を解決するには、その根源であるエネルギーに働きかけることが最も本質的です。

そのため、現実的なアプローチ(環境や社会の改善など)と、スピリチュアルなアプローチ(意識や内面の変容)の両方が必要となります。

– 現実的アプローチ:
環境への負荷を減らす、ハラスメントをなくす、政府や企業の不当な行為を是正するといった取り組みは、持続可能な社会を築くうえで役立ちます。

個人の日常生活では、節電や節水、フードロス削減、職場や家庭での小さな声かけなどたくさんの具体的行動があります。

があります。

個人の日常生活では、節電や節水、フードロス削減、職場や家庭での小さな声かけなどたくさんの具体的行動節電や節水(照明を消す、シャワー時間を短縮、食器洗い時の水の節約) / フードロス削減(計画的購入、余り食材活用、賞味期限近い食品の優先消費) / プラスチックごみ削減(マイバッグ・マイボトル使用、使い捨て回避、簡易包装選択) / リサイクル・再利用(ゴミ分別、不要品リサイクル、再利用容器活用) / 地産地消(地元食材購入、季節食材活用) / フェアトレード(認証商品購入で生産者支援) / 社会行動(職場・家庭での声かけ、SNSでの問題提起や情報共有、思いやりやサポート)など。があります。

詳しい実践例は脚注1をご覧ください。

– スピリチュアル的アプローチ:
社会全体の現実は、私たち一人ひとりのエネルギーが集合した「集合的エネルギー」から形作られています。

その現実を変えるには、まず自身の意識を変えることが重要です。

危機的な現状を自分ごととして受け止め、より良い未来を意図して意識をポジティブに向けるのが基本です。

具体的な行動としては、整理整頓や内観といった日々の小さな習慣を通じて、負のエネルギーの浄化を促すことが有効です。

効果はすぐには現れないかもしれませんが、粘り強く続けることが大切です。

解決能力を飛躍的に高める

現象化の加速に追いつくための鍵は、「多様性の活用」です。

さまざまな人々の知識や視点を集めた「集合知」を深めることで、問題解決の効率が飛躍的に向上する可能性があります。

それにより、新たな解決策やブレイクスルーの発見につながるでしょう。

これを実現する強力な手段として、デジタル技術が挙げられます。

なかでもモバイル端末は広く普及しており、時間や場所を選ばず、個人の学習や世界中の人々との協働にかかるコストを大幅に削減できます。

さらに、瞬時に膨大かつ高度な情報を処理できる点でも、現象の加速に追いつけない私たちの限界を補って余りある頼もしい味方といえるでしょう。

おわりに:デジタル技術と内面が創る未来

現在の世界的な危機は、従来と比べて、その要因の複雑さや規模の大きさにおいて質的に異なると思います。2

スピリチュアルな観点では、私たちは「今世で取り組む課題」を選び、それに適した時代や場所に生まれてくるとされます。

もしそうであるなら、今ここにいる私たちには共通の使命があるのかもしれません。

それは「人類がかつて直面したことのない危機を、この時代ならではのやり方で乗り越える」ということです。

これを可能にする手がかりは、多様な人々の協働と、私たち自身の内面の変化にあります。

もし時間切れが迫っているとしたら、私たちは今、自分たちの生存を文字通り「この手に握っている」と言えるでしょう。

デジタル技術という頼もしいツールをどう活かし、自分とどう向き合い、どんな未来を築くのか。

それは、私たち一人ひとりの選択に委ねられています。

脚注

  1. 具体的な実践例として、節電や節水(照明を消す、シャワー時間を短縮、食器洗い時の水の節約) / フードロス削減(計画的購入、余り食材活用、賞味期限近い食品の優先消費) / プラスチックごみ削減(マイバッグ・マイボトル使用、使い捨て回避、簡易包装選択) / リサイクル・再利用(ゴミ分別、不要品リサイクル、再利用容器活用) / 地産地消(地元食材購入、季節食材活用) / フェアトレード(認証商品購入で生産者支援) / 社会行動(職場・家庭での声かけ、SNSでの問題提起や情報共有、思いやりやサポート)など。 ↩︎
  2. 従来の危機が「国際化」を背景とした国家間の問題であったのに対し、現代の危機は「グローバリズム」によって国境を超えた複雑な相互依存関係から生じています。国際化は「異なる国」同士の交流を指しますが、グローバリズムは国という枠組みを超えて経済・情報などが一体化する現象です。この質的な違いは、危機解決のハードルを上げています
    環境問題や社会問題など、他の分野においても同様の質的な変化が、問題をより困難なものにしていると言えるでしょう。
    ↩︎

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