棚ぼたのしくみと起こし方

エッセイ

はじめに

棚から牡丹餅は、思いがけない幸運が舞い込むという意味の慣用句です。

今回は、棚から牡丹餅(以下「棚ぼた」)を起こしやすくする方法を書いてみます。

棚ぼたのしくみ

私の体験

まず、棚ぼたのしくみを私の棚ぼた体験から説明します。

私は以前、テレビで昔住んでいた地域を見て地方銀行の口座を持っていることを思い出し、解約がてら数十年ぶりに訪れることにしました。

銀行では一時間以上待たされて、取引履歴を印刷した紙を窓口で渡されました(データが古すぎて記帳できなかったそうです)。数十円だろうと思っていた残高は20数万円ありました。驚きました。

棚ぼたのしくみ

上記の出来事が起きた理由は、こうです。

私はもともと、超・横着で忘れっぽい性格でした。

その地域に住んでいた頃、仕事でとんでもない取りこぼしをやらかしました。各所に頭を下げて回りながら自分で自分が嫌になり、「取りこぼさない人」になるために後回し癖の解消や厳密なスケジュール管理などを行い始めました。

この預金があったということは、転居した頃の私はまだ「取りこぼす人(のエネルギー)」だったのでしょう。でも預金を取りこぼさなかった(取り戻した)1ということは、「取りこぼさない人(のエネルギー)」になっていたからです(図1)。

▲図1 エネルギーの変化にともなう現象の変化

棚ぼたの起こし方

それを踏まえて実験したところ、棚ぼたを起こりやすくする方法は次の2ステップでした。

種を蒔く

自分のエネルギーを見つめ直して、良い出来事の形で現象化する部分を増やしたり、悪い出来事の形で現象化する部分を減らします。具体的には「私は運がいい」などポジティブなアファメーションをしたり、自覚している悪癖を改善したりします。

② 棚ぼたの発生を疑ったり、期待したりしない

疑いや期待2のエネルギーは、現象化すると良い出来事を受け取りにくくします棚ぼたのことは考えないのがベストです。

これによってラッキーが発生する回数がぐんと増え3、長くやるほど出来事のラッキー度が上がる実感がありました。金銭的コストもかからないので興味がある方はお試しください。

刈り取りについて

占い師の意見

ところで預金の話を東洋占術師の知人にしたところ、九星気学の観点から”答え合わせ”をされました。

彼女によれば、

  • 私が旅行した日付は、年に5日ほどしかない「年月日の盤が同一になる日」だった(図1)。
  • 出かけた方位は、私にとって最大吉で、そこに金運を司る星があたっていた。

▲ 図2 この出来事が起きた日の年盤、月盤、日盤

つまり、その日その方位には、私にとって最大吉の三倍の運を持つ金運があったことになるそうです。

刈り取る方法

その話は本当かもしれませんが、私が預金を取り戻したのは吉方位に移動したからではありません。受け取るお金が存在しなければ、移動しても何も受け取れません。

私がお金を受け取ったのは、私が「取りこぼさない人」というエネルギーになっていたので、以前は取りこぼす可能性があった預金を取りこぼさなかったからです。

吉方位が本当にあるとしたら、そのお金が私にとって吉の意味合いを持っていたから、金運の吉意がある方位で受け取ったということでしょう(図2)。

▲図3 九星気学の視点に基づく受け取りの解釈

蒔いていない種は刈り取れません。だから、心の畑には、なるべく良い種を蒔くべきだと思います。

脚注

  1. この預金は休眠預金に入っていたので公的事業に使われてしまう可能性があり、もし使われていたら私は「(預金を)取りこぼす」ところでした。 ↩︎
  2. 期待は現在への不満欠乏感に基づいているので、それが現象化します。 ↩︎
  3. ラッキー発生のカウント回数が増えた理由は、カウント以前よりも私がラッキーに注目するようになったからかもしれません。でも、ラッキーの発生を期待しない状態で起こったラッキーに注目するということは、①に書いた「私は運が良い(良くなっている)」というアファメーションと同じ働きをします。 ↩︎

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