はじめに
※この記事はスピリチュアルな視点に基づく思索的エッセイです。
現実の人間関係で悩んでいる場合は、専門家や法的制度の利用をおすすめします。
悪縁とは?良縁との違いとスピリチュアルな役割
以前の記事でも書きましたが、スピリチュアルな視点では、人は生まれる前に「人生で達成すべき目標(以下『目標』)」をいくつも設定しているとされます。
目標の達成は容易ではないため、他者と助け合って行うことがあります。
この助け合いの関係が「縁」です。
助け合いの方法がポジティブなら良縁、苦しみや摩擦を伴うなら悪縁と呼ばれます。
それは人間の分類にすぎず、宇宙の摂理の視点ではどちらもただの「縁」です。
良縁も悪縁も、縁がある者同士の目標には共鳴する因子があります。

悪縁の具体例:E美とH山さんの関係から学ぶこと
悪縁の典型例として、私の友人E美と彼女の上司H山さんの関係を挙げます。
E美はH山さんを「思いついたことを手当たり次第に行う」「その後始末を周囲に押し付ける」「人の話を聞かない」と評しています。
同僚のC香はH山さんについては同意見ですが、E美について「行動が鈍い相手や、合理的に行動しない相手に対して雑な対応をする」と指摘しています。
私は、
- E美の目標:「効率以外の価値に目を向けること」「他者を尊重すること」
- H山さんの目標:「効率を重視すること」と「他者を尊重すること」
と考えています。1

悪縁の仕組みと目標達成への代償
悪縁では、お互いの特徴が自分の気づきのヒントになります。
本来、自分で見つけ出すべきヒントを、互いに”教え合って”いる状態です。その点だけで言えば、悪縁は「不親切な形をした親切」と言えるかもしれません。
しかし悪縁はネガティブな方法を用いるので、人間のエゴが刺激されやすくなります。
エゴは状況を複雑化する行動を起こしやすいので、結果として目標の達成難易度も上がりがちです。
E美の場合、自身の「収入」や「ルックス」に対する自信が、自分を直視せずに済む拠り所となり、気づきを妨げています。
仕事への強い誇りから、H山さんと直接距離を置くための転職などの選択肢も考慮しません。
もし気づきを得られず、目標達成の手段にならなければ、悪縁はただのダメージ源でしかありません。2
実際、E美はH山さんとの関係によるストレスで大病を患い、退院後も症状は少しずつ悪化しています。
悪縁が目標達成に与える影響と注意点
人はネガティブな出来事ほど強く意識しやすく、悪縁の相手は頭から離れにくくなります。
相手は自分と共通の因子を持つため、相手のことを考えれば考えるほど、自分の目標についてより長い時間、より能動的に考えることになります。
関係が長引くほど感情は悪化し、目標の難易度は上がります。
その困難を乗り越え目標を達成できれば、良縁で達成する場合よりも大きな成果を得られるでしょう。3
摂理の視点では、魂の成長は望ましいことです。
多くの悪縁が家族や経済問題など簡単に断ち切れない条件を伴うのは、そのせいかもしれません。

悪縁との向き合い方と仕切り直しの方法
とはいえ、私たちは三次元の存在です。
魂の成長という崇高な目的のために、その手段である肉体や精神が損なわれ、目的の達成が難しくなるならば本末転倒です。
だから、行き詰まったときに仕切り直すことは極めて重要です。
いずれまた同じ目標に取り組むことにはなるし、時間が経つことで目標の難易度が上がる可能性もあります。
しかし、冷静さを取り戻し、心を整理することで心の余裕を得られます。それは新たな視点をもたらすでしょう。
おわりに:悪縁から学ぶべきこと
悪縁はギャンブルに似ています。
利益獲得の手段がトリッキーで、潮時の見極めが命運を分けるからです。
縁を選ぶかどうかは最終的に自分の判断に委ねられています。
とはいえ、悪縁の形は暴力、ハラスメント、依存、執着など多様だし、目標の種類によっては選択の余地がない場合もありえます。
被害が深刻であれば、客観的な判断や自主的な行動が困難になることもあります。
それでも、「本当のしあわせ」を見極め、身を守り、実現につながる方法を見つけ出す意思を持つこと。
それが行き詰まりを突破するきっかけになるはずです。
その言葉が綺麗事でしかない現実は数限りなくあります。
しかし、もしかすると、これこそが悪縁から学ぶべき本質なのかもしれません。
脚注




