金運のスーパースペシャルな吉日
弁財天は、金運や財運、商売運などを司る、インド伝来の神様です.
その化身とされる宇賀神の身体が蛇であることから、「巳」の日が弁財天の縁日とされており、この日に弁財天を参拝すると、ご縁をいただきやすいと言われています。

暦では、巳の日は12日ごとに巡りますが、その中でも60日ごとに巡る「己巳(つちのとみ)」の日は、特にパワーの強い”スペシャルな”弁財天の縁日とされています。
しかし、それを上回る、”スーパースペシャルな”縁日が、毎年9月の1~2日だけ、やってくるのです。
それは、巳成金の日。
巳成金の定義は、
- 日支の「巳」、中段十二直の「成」、九星の「金」が重なる日(三光寺)
- 日支の「巳」、中段十二直の「成」、二十八宿の金が重なる日(不忍池辨天堂)
- 日支の「巳」、中段十二直の「成」、五行の「金」が重なる日(日本国語大辞典)
など諸説あるようですが、いずれも「実の成る金」に通じるため、その日に金・銀・銭・米などを紙に包んで封じておくと富む、という故事があります。
弁財天を祀る寺社の中には、この日に巳成金大祭を行うところもあり、日取りは各寺社によって異なりますが、2023年は9月8日か9月20日です。
そして、そこでは強大な金運上昇パワーを秘めた限定アイテムの数々が、授与されるのです。
白雲神社の弁財天小判御守
京都御苑内に鎮座する白雲神社は、旧西園寺家の鎮守社ですが、御祭神は妙音弁財天とも称する市杵島姫命です。
市民からは「御所の弁天さん」と呼ばれ親しまれていますが、巳成金(2023年は9月8日と9月20日)には、弁財天小判御守(2023年の初穂料は未確認、2022年は1500円)が授与されます。

外側の紙を開くとこんな感じ。
もう一段階包まれているのは、前述の、”銭を紙に包んでおけば富む”からでしょうね。

大きさ比較のためにライターを置きましたが、小判には、白雲大神の文字と、蓮の葉?に乗って琵琶を奏でる弁財天が刻印されています。

当日は、朝7時から朝参式が行われますが、参加者は本殿前に用意された椅子に座り、宮司さんによる祈祷を受けたり、全員で祝詞や、明治天皇による和歌をよみあげたりなどします。
本殿内にもごく少数(10人前後)の席が用意されているので、もし、より神様に近い場所にて参加したい場合は、早めの到着をおすすめします。
不忍池辨天堂の巳成金大祭
東京では、不忍池辨天堂の巳成金大祭が有名ですが、2023年は9月20日に行われます。
ご本尊である弁財天の年に一度のご開帳や、大般若転読会の執行、また、限定のお守り(小判、福財布)や祈祷札、腕輪念珠や限定御朱印などの授与などがあるため、毎年、大変多くの人が訪れるそうです。
大人気の小判は、大きい方に弁財天、小さい方(当日授与のみ、数量限定)に宇賀神が刻印されているのだとか。
混雑を避けるため、お守りは、今年は9月24日まで期間を延長して授与されるそうです。

当方、遠方在住ですが、いつか行ってみたいなあ。
なお、もし、お近くに大祭が行われる寺社がなくても、9月20日に弁天様か、弁天様の垂迹神とされる市杵島姫命が祀られている寺社を参拝すると、きっと、強いご縁をいただけると思いますよ。
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