生まれる前に決めた課題
この世にいる全ての人が、生まれる前に決めた課題を持っています。
各自の課題を解決することが、この世に生まれてくる目的の一つです。
私は、他者の人生を、彼らの氣や課題などの”目に見えないもの”を踏まえて目撃することがあります。
今回は、課題に取り組まずに死んだ人が得るものと失うものについて、ある人の人生を例に、私の視点から書いてみます。
実は、彼の失敗は、わりと一般的だと思います。
課題に向き合わないまま死んだ人
彼の背景
”その人”は、大きな夢を持っていました。
彼は、独自のセンスを持っており、言動に不思議な説得力や求心力がありました。
彼は在学中に会社を興しましたが、仲間たちから離反されたため、大学卒業後、アルバイト生活をしながら新たな仲間を募り、別の会社を立ち上げました。
二度目の会社は、あるきっかけによって一気に躍進し、その後、ずるずると凋落し続けました。
彼の課題
彼の今世における課題は、「他者とのバランスを取りながら、個性を活かすこと」でした。
私が見た限り
どんな人も、課題に関するアドバンテージと負荷を持っていますが、彼の場合、前者は「素晴らしい個性」、後者は「強い執着心や恐怖心」、「格好にこだわること」などでした。
また、どんな人も、課題解決の鍵は、「ありのままの自分と向き合うこと」です。
でも、彼はそこから全力で逃げまくりました。
その結果、「正しくない”前向きさ”」と「御用聞き」という泥沼に、ガッツリはまってしまいました。
正しくない”前向きさ”
彼の夢は、彼自身と会社をメジャーにすることでした。
でも、彼の会社のプロダクトは、本来、どちらかというとマニア受けする種類のものでした。
会社が傾き始めてから、彼は抜本的な見直しよりも、むしろ、新しい試みや、異業種コラボなどに力を入れており、また、ネガティブなツイートをする際は、必ず、小奇麗な”前向きオチ”で締めくくっていました。
彼は病を公表しておらず、彼の死後それを知った彼の支持者たちは、彼を称えていましたが、私は、彼は言わなかったのではなく、「言えなかった」のではないかと思っています。
もし言えば、彼が目をそらし続けているものが、彼にとって、逃れられない「現実」になってしまうからです。
御用聞き
彼は、社内外問わず、自分の仕事やパーソナリティを受け入れてくれる人たちを積極的に求めました。
彼の共同経営者たちは、良き協力者ではあったけど、更なる発展を視野に入れると致命的な欠点があったし、彼の支持者たちは、彼の言動やプロダクトを無条件に賞賛する”ファミリー(良く言えばね)”でした。
彼は、自分の味方を満足させる”御用聞き”的な活動をしながら、同時に、自身の夢を叶えようと藻掻いていました。
それらは明らかに両立しないので、徒労だと気づかなかったはずないのですが。
彼の死とその後
死の理由
彼は、発病後も満身創痍で走り続けていましたが、幸か不幸か、もともとパワフルだった上に、実力がそれなりにあったので、彼の会社が完全に”沈み”切ることは、最期までありませんでした。
彼の死の直前、一見、大ピンチに見える、大チャンスがありました。
そこで、彼は御用聞きを選びました。
私は彼の死後それを知り、彼の死は、「これ以上続けてもしかたがない」という天の采配だったのかもしれない、と思いました。
彼が得たもの
彼が生前、異業種コラボしたアーティストたちが、彼の死後、ささやかな追悼イベントを開催しました。
会場は小さく、メジャーなアーティストはいなかったけれど、集まった”ファミリー”たちは彼の死を心から悲しみました。
もし、彼が”御用聞き”をしていなければ、ありえなかった光景でしょう。
人間が生まれてくる目的は、「魂を変化させるため」でもあるので、たとえ課題は達成できなくても、ただ生きただけで、生まれてきた目的を遂行できています。
生きてれば魂は多少なりとも変化するので
彼が失ったもの
彼は、夢を叶えられませんでした。
彼の夢は大きかったので、もし達成していれば、得られた”魂ポイント”も大きかったでしょう。
しかも、私が見る限り、彼が持つアドバンテージは、人よりも少し特別でした。
あれほど戦略が雑だったのに、挫折が完全ではなく”中途半端”だったのは、なまじそれなりに才能があったからとオモ
彼に必要だったのは、「覚悟」でした。
スピリチュアルの観点では、病すら大きなチャンスでした。
これを、彼は死後に知ったはずですが、私が彼の死を知った時、直感的に「彼は成仏できないかもしれない」と思いました。
彼は、執着心が人一倍、強かったからです。
そこで、私は49日間供養しまくったのですが、それはまた別の記事にします。
ということで、「どんな人にも、死後に後悔しないために、生きている間にできることがある」というお話は、これにてしまいです。
どちらさまも、読んで下さり、ありがとうございました。
ほなね~!
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