悪縁とは
縁について
人はそれぞれ、この世に生まれてくる前に、今世での課題を決めてきています。
縁は、その解決を、お互い協力し合う仲のことです。
協力を、生まれる前から約束し合っている人たちもいます
良縁と悪縁の違い
縁には、いわゆる良縁と悪縁があります。
これは、自分の「魂」と「肉体を着ている自分(人間)」に感覚の差があるせいです。
魂からみれば、自分と縁がある相手はみんな、「(大事なことに協力してくれる)ありがたい人」です。
でも、協力の手段がポジティブなら良いですが、もし、暴力などネガティブな場合だと、人間の立場では、ありがたいと思えません。
これが、悪縁です。
悪縁は、課題解決の難易度を上げ、得られる恩恵を増やしますが、協力手段がネガティブなだけに、むしろ課題解決が難しくなることがあります。
悪縁の例
アイコさんと、彼女の上司は、犬猿の仲です。
アイコさんが占い師に相談したら、「あなたたちは、宿命的に強くつながった悪縁同士」と言われたそうです。
アイコさんからみた上司
アイコさんにとって、上司は「わざわざ遠回りをする人」です。
たとえば、何か問題が起きた時、上司は次々に案を出しますが、中にはアイコさんが不要と感じるものが沢山あります。
上司の意見に従うと、彼女の時間が圧迫されるので、ピックアップを提案すると、彼は不機嫌になります。
上司の行動は、彼の父親と似ているそうです。
上司が、オフィスから実家に電話して、電話口の父親に、私物を自宅に郵送してくれるよう頼んだ時、父親が次々に問題点を挙げ始め、単純な依頼にもかかわらず、なかなか話が進まなかったそうです。
アイコさんについて
アイコさんは、仕事の能力やスキルが高く、実績があります。
問題解決の方法は、とてもスマートです。
でも、彼女の同僚によれば、アイコさんは、上司に限らず、彼女が面倒に感じる(説明下手、非合理的など)相手に対して、冷たい態度を取るそうです。
悪縁に囚われたら思い出してほしいこと
スピリチュアルの非情さ
たとえば、DVなどは悪縁の典型ですが、現実では加害者と被害者の立場だったとしても、縁の視点では、お互いがお互いから、学びを受け取る関係です。
実際、アイコさんと上司が互いに感じ合う不快感の内容にも、双方の課題解決のヒントがはっきりと表れています。
彼らは加害/被害関係ではないですが
だから、彼らも魂のレベルでは、お互いを「ありがたい人」だと思っているでしょう。
でも、人間の肉体や精神は、不快感によってダメージを受けます。
先日、アイコさんは会社の健康診断で、トラブルが見つかりました。
彼女は、それを、上司に感じるストレスのせいだと言います。
アイコさんの具合が悪くなればなるほど、彼女の意識は、より上司に向かうでしょうが、それは同時に、彼女の課題解決のヒントにも向かうかたちなので、アイコさんの魂にとっては、ありがたい状況です。
でも、人間にとっては、そうではありません。
優先順位を見極める
本来、彼女が一番するべきことは、課題の解決です。
スピリチュアルの観点では、解決できる課題しか、(今世に)持って来ていません。
とはいえ、もしも、それに取り組む過程で肉体や精神が危険な状態になったら、まずは身体の状態を整えるべきです。
実は、アイコさんは、仕事の実力や実績など、本当の自分に向き合わなくて済む”方便”を持っているので、(ただでさえ難しい)課題解決を、自分で、より難しくするタイプです。
彼女は、その高いプライドによって、今後も、間違った方向に頑張り続けるでしょう。
スピリチュアルの観点では、自分の肉体や精神に問題を抱えた状態での課題解決は難易度が高いので、もし解決できれば恩恵も多いですが、私は、人間の視点から、「そのせいで、身体が壊れてしまっては元も子もないのでは?」と思うのです。
覚悟を決めて仕切り直す
ここでアイコさんが上司から離れても、まだ彼女の課題は解決されていないので、いつか再び、同じ課題を、別の協力者と取り組むことになるでしょう。
スピリチュアルのしくみから考えて、次回は、今回よりも(状況などが)ハードかもしれません。
また、悪縁にはたいてい、関係をなかなか断ちづらい事情があるものです。
それでも、仕切り直す時期を見極め、冷静さを取り戻した後に、再び課題に向き合うということは、決して逃げや負けなどではなく、よりしあわせになるための戦術の一つだと思います。
悪縁の恩恵
ポジティブでなくネガティブな方法で協力してもらうのは、人間の「ネガティブに囚われやすい」という性質を利用した、チャレンジです。
良縁は、より楽なかたちで、悪縁は、より深いかたちで学びをもたらすと思いますが、もしも、課題が解決できた暁には、良縁よりも悪縁の方が、より、神の興味を引く魂を作るだろうと思います。