サンタを追跡する
毎年クリスマスイブの夜、北極点の自宅から音速で走るソリに乗って出発し、一年間よいこにしていた子供にプレゼントをくれる聖ニコラオスこと、サンタクロース。
彼が今まさにいる場所を、リアルタイムで確認してみませんか。追跡できるサイトは2つあります。
NORAD Tracks Santa
サイト情報
1つめは、北アメリカ航空宇宙防衛司令部(NORAD)が提供する、「NORAD Tracks Santa」。
- Official NORAD Tracks Santa(ウェブ/日本語版)
- NORAD Tracks Santa(アプリ)
米軍の軍事衛星を利用して、赤鼻のトナカイの鼻が発する熱を赤外線で追跡することにより、サンタの正確な位置を把握。さらに、NORADの軍用機を使ってサンタを中継するという設定だそうです。
発祥のきっかけ
NORAD Tracks Santaが始まったきっかけは、こうです。
1955年、アメリカのカタログ通販会社シアーズ・ローバックが「サンタに電話しよう」という広告を出しました。でも掲示されていた電話番号は誤っており、実はCONAD(NORADの前身)の司令長官へのホットラインにつながってしまいました。
最初の女の子の電話を受けたのはシャウプ大佐。電話の混線かと思ったものの、機転を利かせて「自分はサンタではないが、レーダーでサンタの動きを追跡できる」と言いました。そして部下たちと一晩中、子供たちに”サンタの現在位置”を答え続けました。この話、創作という説もありますが
その伝統が、60年以上経った今もなお受け継がれているわけです。
みどころ
後述するgoogle版よりも、サンタとトナカイのデザインがリアルです。
360度視点を動かすことができ、また、近づいたり離れたりもできます。
私が、是非おすすめしたいのは、正面からのアングル。トナカイの先頭は、あの赤鼻のルドルフ君なのです!
なお、プレゼントを配り終えた都市には、カメラのアイコンの印がつきます。
Google サンタを追いかけよう
サイト情報
- Google サンタを追いかけよう(ウェブ/日本語版)
Googleサンタ(アプリ)
サンタ追跡の他にゲームやお話などが多数提供されており、イブ以外の日も楽しめます。
みどころ
停泊地でサンタが煙突からプレゼントをじゃんじゃん入れる姿が可愛いです。画面右下には停泊した都市がカードで示され、クリックするとその都市のWikipediaが開きます。
We love Santa Claus
2018年のクリスマスイブ、NORAD Santa trackerは危機に直面していました。
トランプ大統領による米墨国境に壁を建設する提案に対して与野党の折り合いがつかなかったために予算が期限内に通過せず、政府機関の一部が閉鎖されたあおりをNORADが喰らったのです。
なかなか開始されない追跡画面を多くのファンが固唾をのんで見守っていましたが、例年よりかなり遅れはしたものの、1500人のボランティアの尽力によって無事にサンタは出発しました。
サンタが世界中にプレゼントを配り終え北極に帰還した25日午後8時すぎ、公式ツイッターには世界中のファンからボランティアへの感謝と来年の再会を望むコメントが続々と投稿されていました。私もしました
どんな大人も昔は子供。サンタを心待ちにした思い出がある人はきっとたくさんいるでしょう。
これからも世界が平和でありますように。メリークリスマス!