城南宮の季節の花守り
京都伏見の城南宮には、特別な方法で授与されるお守りがあります。
2~3月の梅、5月の藤、9月の菊と、季節の花の名前を冠した巫女神楽の際に、限定授与されるお守りを当日あらかじめいただいておくと、神楽の後に巫女さんが使った鈴でお祓いしてもらえるのです※ 。なお、巫女神楽は観覧無料。それぞれの日程は、公式サイトでご確認ください。
※ 公式サイトに載っていませんが、夏越の神楽(6月25日~7月7日)でも同じように、巫女神楽と、限定授与守りの鈴祓いが行われます。
お守りの鈴祓いは、城南宮以外では冠稲荷神社(群馬県太田市)でも行われており、そちらでは通常の授与で鈴祓いしてもらえるようです。
菊の巫女神楽と菊の花守り
今回は、菊の神楽と菊の花守りをご紹介します。菊の巫女神楽は、9月1日~3日、9日、10日、16日~18日、23日、24日に行われます(2023年)。午前10時と午後3時の一日2回の開催です。
神職による城南宮の簡単な説明の後、巫女神楽が始まります。まずは、扇の舞。
続いて、鈴の舞。
そして、お待ちかねの?鈴祓いターイム!
「美容健康(うるわし)御札」(初穂料2000円)と、「菊の花守り」(初穂料1000円)。どちらも、鈴祓いしてもらえます。
巫女が神楽を舞う城南宮
公式サイトのトップページに「巫女が神楽を舞い」と記載がある通り、城南宮で舞を舞う巫女を見かける頻度は、他の神社と比べるとべらぼうに高いです。
その理由は二つだと思います。
一つ目は、城南宮では、巫女神楽を無料で観覧できる行事が多いからです。
前述の巫女神楽だけでなく、例えば7月20日に行われるお涼み神事では、午後6時から8時※※ までの間に15分ごとに巫女神楽が行われます。
※※ 2023年
二つ目は、午後3時30分までにご祈祷をお願いすると、神職の祝詞に加えて、巫女による祓神楽もしていただけるからです。つまり城南宮では、特別な日でなくても、一日に何度も巫女さんが本殿で舞っているわけです。
境内で出会えるとラッキーなものとして、小動物や蝶などと並んで巫女神楽が挙げられるそうですが、城南宮の本殿前でブラブラしていると、運気ゲージをチャージできるかもしれませんね。
お守り授与に関する(オカルティックな)私見
スピリチュアルやオカルトに携わる人たちの中には、新調した道具を使う前に儀式を行う人がいるようです。専門家に聞くと、儀式の内容は人それぞれですが、そのプロセスに浄化と注念は必ず含まれています。
このお守りの場合、鈴祓いを浄化に見立てると、鈴祓い終盤にでも願いごとをお守りに込めれば、持ち主にカスタマイズされたお守りが出来上がるのかな。あくまでも妄想です、ええ。
城南宮:京都府京都市伏見区中島鳥羽離宮町7